2011年4月11日月曜日
東日本大震災:韓国人中学生のエール
『
ここへんJAPAN 2011年04月11日14時00分
http://koko-hen.jp/archives/3041990.html#more
韓国人中学生が動画でエール「日本がんばって!」
東日本大地震で被災した日本を励まそうと、世界中からさまざまな応援メッセージが日本に向けて発信されています。
インターネット上には支援を呼びかけるもの、応援するものなどさまざまな動画が登場。
韓国ではある中学生ブロガーが日本を応援する動画を制作し、話題を集めました。
動画を制作したのはソルモ(仮名)さん14歳。
動画は「海外版」と「日本版」の2種類があり、「海外版」は世界の人々に震災した日本の現状を説明し支援を訴えるもの。
「日本版」は被災した日本へエールを送るものです。
ソルモさんはまず、次のように語ります。
「
隣の国日本が大地震と津波で大変な苦痛を強いられています。
日本は歴史的に韓国へ多くの痛みを与え、『近くて遠い国』としてさまざまな問題でぶつかってきました。
しかし、今はその感情は別にして…家族と生活の基盤を失った日本人の痛みをいたわる時だと思います。
違う国だけれど、大きく見れば地球に住むひとつの家族なのですから。
温かい気持ちを送り、日本に再び立ち上がるための希望の力を伝えましょう。がんばれ日本!
」
ソルモさんが制作した映像は、韓国のメディアが報じた写真や映像を編集し直したもので、それぞれ海外版には英語と中国語で、日本版には日本語でナレーションと字幕を入れています。
ナレーションで日本語、英語、中国語の3カ国語を駆使するソルモさんの語学力は目を見張るものがありますが、
ここでは日本に向けて制作された、日本版をご紹介します。(映像は文章最後)
韓国人中学生が動画で日本にエール
《日本版ナレーション》
「
みなさま、おはようございます。私はハン・ユジンと申します。
韓国人で、今年中学校3年生になりました。
今日の朝、新聞を通じてある2歳の被害者が自発的に避難所の掃除をしている姿をみました。
電気が切れて暖房もできないし、食べ物も、おむつさえも足りない状況で、そんなことをしたあの子の話はとても感動的でした。
それで、被害者でもないし、十六歳の中学生として何でもしないことはありえないことだと判断しました。
地震を経験しなかった私は、皆様が今感じている苦しみと恐怖が想像さえできませんが、それがそれほど大きな事だと知っていますので、こんな方法でも使いながらお慰めしようとしています。
インターネットで見た日本大地震の映像は、本当に衝撃的でした。
ですが、そんな状況の中にも他人を思いながら、秩序を保っている皆様に感動しました。
そんな精神力があるからこそ、皆様はきっと早くこの災害を克服すると思います。
世界化が進んでいるこの時代、自然災害が襲われた国だけの問題ではない今、皆が同じ人として痛みと悲しみを感じ、自分でできる事をしながら、日本を応援していることを伝えたいんです。
全世界で、日本を助けるように努力していることを忘れずに、最後まで諦めずに元気を出して下さい。
日本、頑張って!
」
《海外版ナレーション、一部抜粋》
「
韓国と中国は日本と近く、現在までたくさんの交流がありました。
これまでたくさんの葛藤がありましたが、今は非常事態であり、自然災害は、日本だけの問題ではなく全世界の問題だと思います。
だから、特定の国の人という考えや葛藤は忘れ、日本の人びとが困難を克服できるよう支援しなくてはなりません。
私たちは、いろいろな方法で日本人を助けることができます。
彼らを助けることは、難しいことではありません。日本人へ少しずつ小さな支援をお願いします。
みなさんの支援が、困難を乗り切る力になるでしょう。
」
ソルモさんは動画を制作した動機について
「動画を通じ、世界のたくさんの人たちが日本への支援に賛同してくれたらいいなと思い作った」
と話しています。
この映像には、多くの韓国人が感想を寄せています。
「たくさんの人たちがこの動画を見てくれたらいいね」
「日本人が見たらきっと力がわくよ!」
「日本が早く復興できたらいいね」
「君は素晴らしいことをしてるね!」
「私はソルモさんと同じくらいの年なのに…」
「映像は本当にすごい。大人である自分が恥ずかしい…」
「すごく感動した!」
「拍手を送ります!」
ソルモさんは、映像を制作しただけでなく、ネット上での震災募金にも参加しているそうです。
文末では
「(ナレーションの)発音が心配だ」
と語っているのですが、心のこもったメッセージはきっと被災地や世界中の人たちに届くのではないでしょうか。
』
== 東日本大震災 ==
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