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● 日本の原発
現在、日本では「17ヶ所54基」の原発が稼動しています。
その総出力は約「4千900 万キロワット」。
日本の総発電量の「29%」をまかなっています。
そのうち、今実際に動いているのは何基なのか。
実をいうと福島第一原発の事故をうけ、各電力会社が定期検査のため停止している原発が15基(16基という記事もある)あるのです。
ただ、この中に福島原発の6基が含まれていません。
● 停止中の原発
よって、福島第一を含めるとプラス6基で21基が止まっていることになる。
簡単に、基数からの割合で発電量を計算してみます。
「21基」が止まっているとすると、それは原子力発電の39%に当たります。
ということは、
原発総数の約4割がすでに休止している
ことになる。
これにより現在、日本の発電容量は、最大発電時の「88%」に落ちているということになる。
福島第一の事故をうけ、これらの運転を再開するには地元の同意の得ることが必要になるが、まず’得られるとは思われない。
このことを考慮に入れると、日本はすでに「90%以下」の発電量に落ちているということである。
重要なことは、点検に入った原発はなにも東日本地区のものだけではないということである。
東京では約20%の電源が失われているが、日本各地でも数%の発電量低下が起こっているのである。
つまり、日本全体で間違いなく電力量の低下が発生しているのである。
見通しでは、危険性を指摘されている静岡浜岡原発では3号機が停止しています。
浜岡原発にはほかに4号機、5号機と合わせて3つの原発がありますが、廃止の方向で動いていく可能性は大きいです。
これは60hzですので、名古屋圏がその影響下に入ります。
また北陸電力の志賀原発は1号機と2号機の2つがありますが、これは2つとも休止しています。
これもまた運転再開の見込みは薄くなっています。
ということは廃止される可能性が大きくなってきています。
小さなものでも何かトラブル・事故が発生するたびに原発は止まっていきます。
88%が80%になっていきます。
そして最終的に設計寿命の40年がきたとき、すべてが停止します。
つまり、2050年までには、日本から原発は消えてしまうことになります。
このときは70%になります。
でもその間、天然ガス、あるいは石油による代替発電が動いているでしょうから、「80%」強あたりが最大発電量と見込まれるでしょう。
現在が90%、そこから徐々に下がっていき80%になるということです。
現在の88%がとりたてて不便でないものなら、80%というのも決して厳しいものではないはずです。
ただ、経済発展だとか、経済成長だとか、GDPの増加だとかといったことは、まったく見込みありません。
いいかえると、もう日本は
「経済」という言葉に翻弄される時代は終わった
ということです。
戦前の「強兵」に引っ張られて、軍事化の道をひたすら歩んで結果として敗戦を迎えたように、経済による「富国」にしがみつく時代精神は捨てたほうが’いいということです。
では、次にくるものはなんだろう。
それを模索していく時代がこれから始まるということでです。
なを今現在、東京の電力使用量が供給可能電力量のどれくらいにあたるかは下記のサイトで見られます。
『
JCAST News
http://www.j-cast.com/
東京電力の電力使用状況 (更新:2011/4/** **:**)
時刻 使用率 グラフ
12:00 80 % ***************************
』
現在の東京への可能供給量は福島第一の6基の原発廃炉決定で80%ほどに落ちています。
上では「80%」となっていますが、もしこれが3月11日前なら「64%」と表示されていたものと思われます。
== 東日本大震災 ==
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